[FreeBSD-users-jp 95958] Re: Dual boot on dynabookN51(その3 -- scfb driver)補足

KIRIYAMA Kazuhiko kiri @ kx.openedu.org
2016年 8月 19日 (金) 13:28:58 UTC


# ML アドレスを Cc から To に変更しました.

At Thu, 18 Aug 2016 23:44:47 +0900,
丸山直昌 wrote:
> 
> KIRIYAMA 様
> 
> 丸山です。
> 
> Thu, 18 Aug 2016 18:10:06 +0900
> KIRIYAMA Kazuhiko <kiri at kx.openedu.org> writes:
> 
> >PC-BSD には関心が無いのでいじったことありませんが,おそらく
> >PC-BSD の packages を作った元の ports ツリー自体違っているの
> >ではと思いますが...
> 
> 「ports ツリー自体違っている」とは具体的にどう言う意味か、私には理解でき
> ませんが、

文字通り,「ツリーが異なっている」ということです.たとえば,
自分が作った port を foo なカテゴリーディレクトリに入れてやっ
たりすることです.

> 
> http://pkg.freebsd.org/freebsd:10:x86:64/release_3/All/
> 
>> 
> http://pkg.cdn.pcbsd.org/10.0-RELEASE/amd64/All/
> 
> の内容を比べると、ほぼ同じ内容で、ファイル名は殆ど一致しています。違いの
> 殆どは、マイナーバージョンが違っている点です。マイナーバージョンは pcbsd
> の方が新しいバージョンになっています(時々更新されて、古いものは消されま
> す)。でも一部動きません。元祖FreeBSDの方がテストが十分にされていて、動く
> ことが確認される版が多いように思います。さらに、マイナーバージョンまで込
> めて同じ版でも、バイナリーとしては一致しない場合が殆どです。

えーと,一般的にバイナリ同士が同一かどうかは,ファイル名とか
タイムスタンプとかだけで比較することは意味がありません.たと
えば何らかのチェックサム(SHA* とか MD5 とか)で比較する必要が
あります.

> 
> >> それで私は元祖FreeBSDに置いてある package の方が信用できると思って使って
> >> います。
> >
> >これはマズイと思いますよ.
> 
> 私がやっていることをより正確に説明すると、PC-BSDのリリースのインストール
> メディアに含まれているパッケージについては、そのまま使ってます。インストー
> ルメディアに含まれているパッケージのすべてがインストーラーで pkg add さ
> れるわけではないので、何か pkg を追加したくなったときには、まずインストー
> ルメディアを調べて、入っていればそれを、入っていなければ元祖FreeBSDのパッ
> ケージをダウンロードして使っています。例えば screen などはインストールメ
> ディアに含まれているのにインストーラーではインストールされません。
> (PC-BSDチームの中にもCLI中毒者がいるようです。新規UIDをGUIで作成すると必
> ず .screenrcがホームディレクトリに作成されます。)

# CLI って CUI のこと?

PC-BSD のデベロッパーが FreeBSD のパッケージをそのまま使って
いるのか,それとも PC-BSD 専用の ports ツリー上でビルドして
いるのかは PC-BSD の ML[1] などで聞かれた方が良いと思います
(注1).ただ,FreeBSD のパッケージをそのまま使っている場合で
も,おそらく,単に pkg add しているだけでなく,その後にいろ
いろ設定ファイルはいじっていると思いますが...

(注1) Dev か Testing かなぁ.既にリストに入っておられたらす
  いません.

[1] http://lists.pcbsd.org/mailman/listinfo

> 
> >ベースとなるような基本ライブラリ(たと
> >えば libpng* や libpango* なんか)が置き替ったら,
> 
> 「置き替ったら」というのはどういう状況をお考えなのか理解できませんが、

pkg * は port のテストでしか使ったことないので,間違ってたら
すいません. `pkg upgrade -f foo' とかすると,関連するライブ
ラリとかは置き替りません?

# リカーシブオプションが無いので,{LIB,RUN}_DEPENDS してい
# るやつが更新されてたら,その場で止まるのかなぁ?

> png, pango はインストールメディアに含まれていて、インストーラーによって
> インストールされます。これを私はわざわざ置き換えたりはしません。

でも過去に古い libpng* では動作不能になった例が何度かありま
すが....

# こういう場合には結局 portupgrade -arR しないといけなかっ
# たりする.

> [maruyama at pc01{163}] /INST% ls -l dist/packages/All/{png,pango}*
> -rw-r--r--  1 root  wheel  427936  3月 26 06:24 dist/packages/All/pango-1.38.0.txz
> -rw-r--r--  1 root  wheel  103336  3月 26 06:48 dist/packages/All/pangomm-2.36.0.txz
> -rw-r--r--  1 root  wheel  272432  3月 26 05:27 dist/packages/All/png-1.6.21.txz
> 
> >最悪大多数
> >のアプリケーションが動かなくなる可能性すらあります.
> 
> 何か動かなくなったら、pkg add と pkg delete を逆順に辿って元に戻すだけの
> ことです。

これを一発でやるのが pkg upgrade だと思ったのですが...

> 
> http://pkg.cdn.pcbsd.org/10.0-RELEASE/amd64/All/
> 
> で困るのは、新しい版への更新がかなりの頻度で起こっていて、アーカイブを残
> しておいてくれないことです。ですから、これに頼っていると、戻したくなった

そもそも ports ツリーはかなり激しく更新されてます.1 週間も
放置すれば PKGNAME 自体が変更され,packages の依存関係も怪し
くなってきます.また,ports スキーム自体も結構良くいじられて
いるので,このような変更の場合にはかなり広範囲の package が
影響を受けます.おそらく丸山さんのような常にアプリケーション
を最新にしておきたいような人には pkg * より portupgrade の方
が良いかと思いますが...

> とき戻せない可能性があります。また元祖FreeBSDに比べてミラーサイトが少な
> く、ダウンロードに時間がかかり過ぎます。TeX一式、つまり
> 
> tex-dvipdfmx-20150315_1.txz
> tex-xdvik-22.87_4.txz
> ja-xpdf-jafont-3.03_2.txz
> texlive-full-20150521.txz
> 
> とその依存パッケージのダウンロードに半日もかかっては気が狂いそうになりま
> す。

まぁマシンの性能によりますが,うちのビルドマシン(注2)では,
798 本[2]を ports でソースからビルドしてますが,おおむね丸一
日で作れます.

(注2)
  CPU: Intel(R) Xeon(R) CPU E3-1231 v3 @ 3.40GHz (3400.07-MHz K8-class CPU)
    Origin="GenuineIntel"  Id=0x306c3  Family=0x6  Model=0x3c  Stepping=3
    Features=0xbfebfbff<FPU,VME,DE,PSE,TSC,MSR,PAE,MCE,CX8,APIC,SEP,MTRR,PGE,MCA,CMOV,PAT,PSE36,CLFLUSH,DTS,ACPI,MMX,FXSR,SSE,SSE2,SS,HTT,TM,PBE>
    Features2=0x7ffafbff<SSE3,PCLMULQDQ,DTES64,MON,DS_CPL,VMX,SMX,EST,TM2,SSSE3,SDBG,FMA,CX16,xTPR,PDCM,PCID,SSE4.1,SSE4.2,x2APIC,MOVBE,POPCNT,TSCDLT,AESNI,XSAVE,OSXSAVE,AVX,F16C,RDRAND>
    AMD Features=0x2c100800<SYSCALL,NX,Page1GB,RDTSCP,LM>
    AMD Features2=0x21<LAHF,ABM>
    Structured Extended Features=0x2fbb<FSGSBASE,TSCADJ,BMI1,HLE,AVX2,SMEP,BMI2,ERMS,INVPCID,RTM,NFPUSG>
    XSAVE Features=0x1<XSAVEOPT>
    VT-x: PAT,HLT,MTF,PAUSE,EPT,UG,VPID
    TSC: P-state invariant, performance statistics
  real memory  = 17179869184 (16384 MB)
  avail memory = 16523243520 (15757 MB)

[2] http://people.freebsd.org/~kiri/junk/pkg_info_aI.desktop.log

> 
> 注意: ftp://ftp.jp.freebsd.org/pub/PC-BSD/pkg/10.0-RELEASE/amd64/All/
>        は賞味期限切れで使えません。
> 
> libreoffice はPCBSD10.3のインストールメディアには含まれておらず PCBSDのサイトに
> 5月13日に置かれたものは
> 
> libreoffice-5.0.6.txz                              12-May-2016 23:27            82077208
> 
> でしたが、これは動きませんでした。同じ時点で元祖FreeBSDのサイトから入手
> 可能であったものは
> 
> libreoffice-5.0.4.txz                              75437096      2016-Mar-08 11:18
> 
> でこれはPC-BSD10.3に pkg add して動きました。
> 
> apache-openoffice は、PCBSD の方は
> 
> apache-openoffice-4.1.2_6.txz                      13-May-2016 09:41            92093936
> 
> で動かず、元祖 FreeBSDの方は
> 
> apache-openoffice-4.1.2_3.txz                      92150868      2016-Mar-10 08:06
> 
> で、PCBSD10.3に pkg add して動きました。

こういう微妙にバージョンダウンさせるのって恐いんだよなぁ

> 
> 私はこのような経験に基づき、
> 
> > それで私は元祖FreeBSDに置いてある package の方が信用できると思って使って
> > います。
> 
> と書きました。

やはりしつこうようですが,PC-BSD で閉じて使うのであれば,特
定の package が動かない場合には PC-BSD の ML かデベロッパー
に直接言って PC-BSD が配布している package を直してもらうっ
てのが丸山さんの言われる PC-BSD のためにもなると思うですが.
..

> 
> --------
> 丸山直昌@統計数理研究所
> 

---
KIRIYAMA Kazuhiko


freebsd-users-jp メーリングリストの案内