Re: FreeBSDのリリースサイクル 変更について

From: Tomoaki AOKI <junchoon_at_dec.sakura.ne.jp>
Date: Wed, 11 Sep 2024 23:24:36 UTC
青木@名古屋です。

On Thu, 12 Sep 2024 07:07:51 +0900
Motoyuki KONNO <motoyuki@bsdclub.org> wrote:

> 今野です。
> 
> 2024年9月11日(水) 16:16 <zen-freebsd-ml@suzuki.que.ne.jp>:
> 
> > 間抜けなことにFreeBSDのリリースサイクルが変更されたことに昨日気づきま
> > した (;_;)
> 
> 
> https://lists.freebsd.org/archives/freebsd-announce/2024-July/000143.html
> >
> > www.freebsd.orgのニュースリリースにも特に掲載はなく、まったく気づきま
> > せんでした。
> >
> > たとえば今後の13と14のリリース予定はこんな感じらしいです。
> >
> > 13と14抜粋
> > 13.3:   Mar 2024   Dec 2024
> > 13.4:   Sep 2024   Jun 2025
> > 13.5:   Mar 2025   Apr 2026*
> >
> > 14.1:   Jun 2024   Mar 2025
> > 14.2:   Dec 2024   Sep 2025
> > 14.3:   Jun 2025   Jun 2026
> > 14.4:   Mar 2026   Dec 2026
> > 14.5:   Sep 2026   Jun 2027
> > 14.6:   Mar 2027   Nov 2028*
> >
> 
> そこに来て半年に1回のマイナーバージョンアップという話を知ってすっかり
> > 心が折れました。。。
> 
> 
> いろいろ理由はあると思いますが、セキュリティが重視される昨今の状況で半年を
> 目安に新しいリリースを出したいということであれば理解できます。
> 
> その上で、各メジャーバージョンは5年間のサポートが明示されていますが、
> 一つのマイナーバージョンがセキュリティオフィサーによってサポートされる
> のは次のリリースが出て3ヵ月しかないので、リリース間隔が半年になっても
> ほとんど影響はないですね。私としては。
> 
> 個人的にはports treeのデフォルトが使い物にならなくなったのが悩みの
> 種で、bindを作るのにpythonからXのライブラリまで入れようとするのは
> 本当に止めて欲しい。pythonは仕方ないかなと諦めましたけど。
> 
> --
> motoyuki

実運用環境自体にビルド時だけの依存物(bUILD_DEPENDA)をインストール
されたくない、さりとてデフォルトオプションは困るので公式pkgは使えない、
という場合、例えばpoudriereを使用する方法があります。

poudriereはビルドに一時的に生成したjailを使用し、依存物をそこに
インストールしてビルド、パッケージを作成したらそのjailはクリア
してしまいますので、実運用環境自体への影響は抑えられます。
試したことはありませんが、おそらくsynthやjenkinsのような他のクリーン
ルーム方式のビルダーも同様と思います。

自分でpoudriereを使い始めてみるにあたって、当時発見できたドキュメントや
事例だと

 ・複数Release用だったり複数アーキティクチャ用だったりと大げさな
  設定事例がほとんど。

 ・ビルドしたパッケージを複数のPCで利用するのが前提の事例ばかりで
  webサーバを立てるのが前提

 ・poudrere専用にOPTIONを保存する前提の事例ばかりで既に実機上で
  ビルド・インストールしたportsで済ませている設定を無視してしまう
  事例ばかり

ということで1台のPCだけで使えればいいし、全portsのOPTIONの再設定など
したくない私の需要に合わなくて(さりとて一部のメンテナはBugzillaでの
バグレポートに対してpoudriere等のクリーンルームビルダーでビルドした
場合以外は完全無視してしまう場合もある[スクラッチからビルドする
想定以外の不具合まで相手にしている余裕がない])あちこちに散らばった
情報からなんとかほぼ使えるようにした構成や運用を

 https://brew.bsd.cafe/TomAoki/Tips-and-Tricks/src/branch/main/poudriere

で公開しています。 但し、需要のほぼ全ては海外だろうということもあって
英文のみです。


-- 
青木 知明  [Tomoaki AOKI]    <junchoon@dec.sakura.ne.jp>