git: 470a55cfe1 - main - ja/handbook: Upadate basic chapter

From: Ryusuke SUZUKI <ryusuke_at_FreeBSD.org>
Date: Thu, 01 Sep 2022 10:53:33 UTC
The branch main has been updated by ryusuke:

URL: https://cgit.FreeBSD.org/doc/commit/?id=470a55cfe18b4dce82cb65f19fa623d268e19c47

commit 470a55cfe18b4dce82cb65f19fa623d268e19c47
Author:     Ryusuke SUZUKI <ryusuke@FreeBSD.org>
AuthorDate: 2022-09-01 10:53:02 +0000
Commit:     Ryusuke SUZUKI <ryusuke@FreeBSD.org>
CommitDate: 2022-09-01 10:53:02 +0000

    ja/handbook: Upadate basic chapter
    
    42ee45d4cf -> e05926f374
---
 .../content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc   | 106 +++++++++++----------
 1 file changed, 58 insertions(+), 48 deletions(-)

diff --git a/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc b/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc
index b9b7ff07fe..52600ae45d 100644
--- a/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc
+++ b/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc
@@ -69,7 +69,10 @@ FreeBSD の初心者であれば、この章を読んでおいた方がきっと
 [[consoles]]
 == 仮想コンソールと端末
 
-FreeBSD は様々な使い方ができます。その中の一つが、 テキスト端末でコマンドを入力することです。この方法で FreeBSD を使えば、 UNIX(R) オペレーティングシステムの能力と柔軟性を手にすることができます。 この節では、"コンソール" と "端末" はどのようなもので、FreeBSD でどう使うかを 説明します。
+FreeBSD は様々な使い方ができます。
+その中の一つが、テキスト端末でコマンドを入力することです。
+この方法で FreeBSD を使えば、 UNIX(R) オペレーティングシステムの能力と柔軟性を手にすることができます。
+この節では、"コンソール" と "端末" はどのようなもので、FreeBSD でどう使うかを 説明します。
 
 [[consoles-intro]]
 === コンソール
@@ -105,7 +108,7 @@ FreeBSD が起動すると、システムを準備したり、システム起動
 login:
 ....
 
-crossref:bsdinstall[bsdinstall-addusers,ユーザの追加] で追加したユーザ名を入力して、kbd:[Enter] を押してください。
+システムのインストール時に、crossref:bsdinstall[bsdinstall-addusers,ユーザの追加] で追加したユーザ名を入力して、kbd:[Enter] を押してください。
 次にそのユーザのパスワードを入力して、kbd:[Enter] を押してください。
 セキュリティの観点から、パスワードは _表示されません_。
 
@@ -117,7 +120,7 @@ crossref:bsdinstall[bsdinstall-addusers,ユーザの追加] で追加したユ
 === 仮想コンソール
 
 FreeBSD は、複数の仮想コンソールを表示してコマンドを入力できるように設定できます。
-各コンソールは、個別のログインプロンプトおよび出力チャンネルを持っており、FreeBSD は仮想コンソール間の切り替えに応じて、キーボード入力とモニター出力を適切につなぎ直します。
+各仮想コンソールは、個別のログインプロンプトおよび出力チャンネルを持っており、FreeBSD は仮想コンソール間の切り替えに応じて、キーボード入力とモニター出力を適切につなぎ直します。
 
 FreeBSD は、コンソールを切り替えるために、特別なキーの組合せを予約しています。
 FreeBSD では kbd:[Alt+F1], kbd:[Alt+F2] から kbd:[Alt+F8] までを、別の仮想コンソールへの切り替えに使えます。
@@ -223,6 +226,12 @@ FreeBSD は BSD UNIX(R) の直系の子孫であり、 いくつかの鍵とな
 まず最も際だった特徴として最初に言えるのは、FreeBSD がマルチユーザのオペレーティングシステムだということです。FreeBSD は同時に働いている複数のユーザすべてを、 完全に分離したタスク上で処理する能力を持っています。
 また FreeBSD は、ハードウェアデバイス、周辺装置、メモリ、CPU 時間等への要求を、各ユーザが平等に利用できるように適切に共有し、管理する役割を担っています。
 
+ユーザアカウントについての詳細は、crossref:users[users-synopsis,「アカウント」] の章をご覧ください。
+コンピュータを使用する各ユーザに対して、ユーザ名とパスワードが与えられている必要であることを理解しておいてください。
+コンピュータを使用しているユーザの把握には、ユーザ名をベースに行われます。
+同じプロジェクトのために作業をしている複数のユーザに対し、UNIX(R) はグループによる管理を提供しています。
+複数のユーザは、同じグループに所属できます。
+
 システムがマルチユーザをサポートしているため、システムが管理する資源はすべて、誰がその資源を読み・書き・実行できるかを支配する、一組の許可属性を持っています。
 これらの許可属性は 3 つの部分からなる 3 桁の 8 進数の形で格納されています。
 それはそのファイルの所有者 (owner) に対するもの、そのファイルが所属するグループ (group) に対するもの、 その他 (others) に対するものの 3 つです。
@@ -305,7 +314,7 @@ FreeBSD は、大部分のハードウェアをファイルとして取り扱い
 ディレクトリもまた、ファイルと同様に扱われます。
 それは読み込み/書き込み/実行の許可属性を持ちます。
 ディレクトリの実行ビットはファイルのそれとは少し違った意味を持ちます。
-ディレクトリが実行可能になっているとき、"cd" を使ってそのディレクトリに移動することができます。 
+ディレクトリが実行可能になっているとき、man:cd[1] を使ってそのディレクトリに移動することができます。 
 これは、そのディレクトリにあるファイルにアクセスできることを意味しています (ファイル自体の許可属性によります)。
 
 ディレクトリの中の一覧を表示するには、そのディレクトリに読み込み属性が設定されていなければなりません。
@@ -468,7 +477,7 @@ setuid 許可属性は、以下の例で示されているように、指定す
 ====
 
 リアルタイムに確認するために、2 つのターミナルを開いてください。
-1 つのターミナル上で、通常のユーザ権限で `passwd` を実行してください。
+1 つのターミナル上で、通常のユーザ権限で `passwd` と入力してください。
 パスワードの入力を待つ間に、もう一つのターミナル上で、プロセステーブルおよび man:passwd[1] のユーザ情報を確認してください。
 
 ターミナル A:
@@ -597,7 +606,7 @@ FreeBSD のディレクトリ構造は、システム全体を理解するに当
 |man:cron[8] 経由で毎日・毎週・毎月実行されるスクリプト; 詳細については man:periodic[8] 参照
 
 |[.filename]#/etc/ppp/#
-|man:ppp[8] で説明されている `ppp` の設定ファイル
+|man:ppp[8] の設定ファイル
 
 |[.filename]#/mnt/#
 |システム管理者が一時的なマウントポイントとしてよく使う空のディレクトリ
@@ -703,13 +712,13 @@ FreeBSD は、パスの中にドライブレターまたは他のドライブ名
 このルートディレクトリは他のディレクトリを含むことができます。
 一つのファイルシステムは _ルートファイルシステム_ または `/` として設計されています。
 すべてのファイルシステムは、ルートファイルシステム以下に _マウント_ されます。
-あなたが FreeBSD システムでどんなに多くのディスクを使用しても、 すべてのディレクトリは、同じディスクの一部であるように見えるので問題ありません。
+FreeBSD システムでどんなに多くのディスクを使用しても、すべてのディレクトリは、同じディスクの一部であるように見えるので問題ありません。
 
-`A`, `B` および `C` と呼ばれる三つのファイルシステムがあると仮定しましょう。
+`A`, `B` および `C` と呼ばれる三つのファイルシステムがあるケースを考えます。
 それぞれのファイルファイルシステムには一つのルートディレクトリがあり、`A1`, `A2` と呼ばれている二つの他のディレクトリを含んでいます (同様に `B1`, `B2` および `C1`, `C2` があります)。
 
 `A` をルートファイルシステムとします。
-このディレクトリになにが含まれているか見るために `ls` コマンドを使うと、`A1` および `A2` の二つのサブディレクトリが現れるでしょう。
+このディレクトリになにが含まれているか見るために man:ls[1] コマンドを使うと、`A1` および `A2` の二つのサブディレクトリが表示されるでしょう。
 ディレクトリツリーは以下のようになります。
 
 image::example-dir1.png[]
@@ -740,9 +749,6 @@ image::example-dir4.png[]
 
 image::example-dir5.png[]
 
-通常は FreeBSD をインストールするときにファイルシステムを作成し、どこにマウントするか決定します。
-新しいディスクを追加することがなければ、それらを変更することはありません。
-
 一つの大きなルートファイルシステムを用意し、他のファイルシステムを作成する必要としないことはまったくもって可能です。
 この方法にはいくつかの短所と一つの利点があります。
 
@@ -752,7 +758,7 @@ image::example-dir5.png[]
 また、[.filename]#/home# のようなユーザが書き込み可能なファイルシステムを他のファイルシステムと分けることによって、 _nosuid_ でマウントすることが可能になります。
 このオプションは、ファイルシステムに記録されている _suid_/_guid_ の実行可能ビットを有効にしないので、安全性を高めることができるでしょう。
 * FreeBSD はファイルシステムがどのように使われているかによって、自動的にファイルシステム上のファイルの配置を最適化します。 したがって、連続的に書き込まれた多くの小さなファイルが含まれているファイルシステムは、より大きく少ないファイルが含まれているファイルシステムと異なる最適化をするでしょう。 一つの大きなファイルシステムを作成すると、この最適化は成り立たなくなります。
-* FreeBSD のファイルシステムはトラブルが起きてもとても強固です。 しかしながら臨界点でのトラブルは、ファイルシステムの構造にまだ損害を与えるかもしれません。 マルチファイルシステムへデータを分割しておくことで、 必要なときにバックアップからレストアすることをより容易にして、まだシステムが回復するかもしれません。
+* FreeBSD のファイルシステムはトラブルが起きても強固です。 しかしながら臨界点でのトラブルは、ファイルシステムの構造にまだ損害を与えるかもしれません。 マルチファイルシステムへデータを分割しておくことで、 必要なときにバックアップからレストアすることをより容易にして、まだシステムが回復するかもしれません。
 
 .シングルファイルシステムの利点
 * ファイルシステムは固定サイズです。 FreeBSD をインストールするときにファイルシステムを作成して、 固定サイズを割りあてたなら、 後になってそのパーティションをより大きくする必要があると気づくかもしれません。 パーティションのサイズを変更するには、 バックアップ、新しいサイズを指定したファイルシステムの再作成、 バックアップしたデータをリストアする作業が必要となるでしょう。
@@ -784,7 +790,9 @@ FreeBSD がメモリを使い果たしたときに、現在使用されていな
 |通常、スワップ領域を含みます。
 
 |`c`
-|通常、スライス全体と同じサイズです。 これは、スライス全体にアクセス必要のあるユーティリティ (たとえば、ひどいブロックスキャナ) が、 `c` パーティションにアクセスすることを可能にします。通常、 このパーティション内にファイルシステムを作成しないでしょう。
+|通常、スライス全体と同じサイズです。
+これは、スライス全体にアクセス必要のあるユーティリティ (たとえば、ひどいブロックスキャナ) が、 `c` パーティションにアクセスすることを可能にします。
+通常、このパーティション内にファイルシステムは作成されません。
 
 |`d`
 |`d` パーティションは、 それに関連づけられた特別な意味を持っていましたが、 今は無いので、普通のパーティションとして動作するでしょう。
@@ -798,8 +806,7 @@ Windows(R) ではパーティションと呼ばれるもので、
 
 スライス番号は 1 から始まり `s` を前につけられて、デバイス名の後に続きます。
 したがって、"da0__s1__" は一番目の SCSI ドライブ上の 一番目のスライスです。
-ディスク上に四つの物理スライスだけが存在できます。
-しかし、 適切な種類の物理スライス内に論理スライスをもつことができます。
+ディスク上に存在できる物理スライスは、4 つまでですが、適切な種類の物理スライス内に論理スライスを作成できます。
 これらの拡張されたスライス番号は 5 から始まります。
 したがって、 "ad0__s5__" は、一番目の IDE ディスク上の一番目の拡張スライスです。
 これらのデバイスは、 スライスを占有することを予期するファイルシステムによって使用されます。
@@ -885,7 +892,7 @@ image::disk-layout.png[]
 ルートファイルシステムをあふれさせるのは得策ではありませんので、普通は [.filename]#/var# を [.filename]#/# から分離します。
 
 また、次のような場合も、ディレクトリツリーを別のファイルシステムに置く理由として良くあげられます。
-それは、たとえば物理的に別のディスクにディレクトリツリーを置く場合、 crossref:advanced-networking[network-nfs, ネットワークファイルシステム (Network File System)] や CDROM ドライブのような別の仮想ディスクに置くという場合です。
+それは、たとえば物理的に別のディスクにディレクトリツリーを置く場合、 crossref:advanced-networking[network-nfs, 「ネットワークファイルシステム (NFS)」] で説明されているようにネットワークファイルシステムをマウントしたり、CDROM ドライブのような別の仮想ディスクに置くという場合です。
 
 [[disks-fstab]]
 === [.filename]#fstab# ファイル
@@ -920,7 +927,7 @@ man:mount[8] に渡されるファイルシステムタイプ。 FreeBSD ファ
 [.filename]#/etc/fstab# の書式やオプションに関しての詳細は、 man:fstab[5] をご覧ください。
 
 [[disks-mount]]
-=== `mount` コマンド
+=== man:mount[8] の使い方
 
 ファイルシステムは man:mount[8] を用いてマウントされます。
 基本な構文は以下のようになります。
@@ -965,7 +972,7 @@ nosuid::
 そのファイルシステム上の setuid や setgid フラグを解釈しません。 これもセキュリティのために有用なオプションです。
 
 [[disks-umount]]
-=== `umount` コマンド
+=== man:umount[8] の使い方
 
 ファイルシステムをアンマウントするには、man:umount[8] を使ってください。
 このコマンドは、パラメータとしてマウントポイントの一つ、 デバイス名、もしくは `-a` や `-A` といったオプションを取ります。
@@ -987,7 +994,7 @@ FreeBSD はマルチタスクのオペレーティングシステムです。
 すべてのコマンドは実行すると、最低でも 1 つの新しいプロセスを開始します。
 FreeBSD により実行されているシステムプロセスもたくさんあります。
 
-各プロセスは _プロセス ID_ ( _PID_ ) と呼ばれる数字でただ一つに識別されます。
+各プロセスは _プロセス ID_ (PID) と呼ばれる数字でただ一つに識別されます。
 ファイルのように各プロセスには所有者とグループがあり、
 所有者とグループの許可属性は、そのプロセスが開けるファイルやデバイスを決定するために使われます。
 多くのプロセスには親プロセスもあります。
@@ -997,11 +1004,11 @@ FreeBSD により実行されているシステムプロセスもたくさんあ
 `init` は FreeBSD がスタートするときに起動される最初のプロセスで、PID は常に 1 です。
 
 システム上のプロセスを確認するには、man:ps[1] および man:top[1] を使ってください。
-現在動作中のプロセスのリスト、プロセスの PID やプロセスが使っているメモリの量、どういうコマンドラインで起動されたのかなどを表示させるには、`ps` を使ってください。
-`top` コマンドは動作中の全てのプロセスを表示します。
-数秒ごとに表示を更新するので、 計算機がなにをしているのかインタラクティブに知ることができます。
+現在動作中のプロセスのリスト、プロセスの PID やプロセスが使っているメモリの量、どういうコマンドラインで起動されたのかなどを表示させるには、man:ps[1] を使ってください。
+man:top[1] を使用すると、動作中の全てのプロセスを表示できます。
+数秒ごとに表示を更新するので、計算機が何をしているのかインタラクティブに知ることができます。
 
-デフォルトでは、`ps` はユーザにより動作中かつ所有のコマンドのみを表示します。
+デフォルトでは、man:ps[1] はユーザにより動作中かつ所有のコマンドのみを表示します。
 例えば:
 
 [source,shell]
@@ -1087,10 +1094,10 @@ man:top[1] は自動的に 2 秒ごとに画面を更新します。
 このため、BSD のマスコットはスニーカーをはいてフォークを携えたかわいらしい姿のデーモンなのです。
 
 通常デーモンとして動作するプログラムには末尾に "d" を持った名前をつける慣習があります。
-BIND は Berkeley Internet Name Domain ですが、 実際実行されるプログラムは `named` です。
-また、Apache ウェブサーバのプログラムは `httpd`、 ラインプリンタスプーリングデーモンは `lpd` です。
+BIND は Berkeley Internet Name Domain ですが、 実際実行されるプログラムは man:named[8] です。
+また、Apache ウェブサーバのプログラムは `httpd`、 ラインプリンタスプーリングデーモンは man:lpd[8] です。
 これは単なる命名に関する慣習です。
-例えば、Sendmail アプリケーションの主なメールデーモンは `sendmail` で、`maild` ではありません。
+例えば、Sendmail アプリケーションの主なメールデーモンは man:sendmail[8] で、`maild` ではありません。
 
 デーモンや動作中のプロセスと通信する一つの方法は、man:kill[1] を用いて _シグナル_ を送信する方法です。
 送信可能なシグナルはたくさんあります。
@@ -1125,9 +1132,10 @@ FreeBSD もプロセスにシグナルを送ることができます。
 *Procedure: プロセスにシグナルを送る*
 
 この例では、man:inetd[8] にシグナルを送る方法を示します。
-`inetd` の設定ファイルは [.filename]#/etc/inetd.conf# で、`inetd` は `SIGHUP` が送信されるとこの設定ファイルを再読み込みします。
+man:inetd[8] の設定ファイルは [.filename]#/etc/inetd.conf# で、man:inetd[8] は `SIGHUP` が送信されるとこの設定ファイルを再読み込みします。
 
-. man:pgrep[1] を使ってシグナルを送りたいプロセスの PID を調べます。この例では man:inetd[8] の PID は 198 です。
+. man:pgrep[1] を使ってシグナルを送りたいプロセスの PID を調べます。
+この例では man:inetd[8] の PID は 198 です。
 +
 [source,shell]
 ....
@@ -1144,7 +1152,9 @@ Password:
 # /bin/kill -s HUP 198
 ....
 + 
-大部分の UNIX(R) コマンドと同じく、 成功したら man:kill[1] は何の出力も表示しません。 自分のものではないプロセスにシグナルを送ると、代わりに `kill: _PID_: Operation not permitted` と表示されます。 PID を打ち間違えると、間違ったプロセスにシグナルを送ってしまい悪い結果になってしまったり、その時点で使われていない PID にシグナルを送ったことになり、`kill: _PID_: No such process` とエラーが表示されます。
+大部分の UNIX(R) コマンドと同じく、 成功したら man:kill[1] は何の出力も表示しません。
+ユーザが所有していないプロセスにシグナルを送ると、`kill: _PID_: Operation not permitted` といったメッセージが表示されます。
+PID を打ち間違えると、間違ったプロセスにシグナルを送ってしまい悪い結果になってしまったり、その時点で使われていない PID にシグナルを送ったことになり、`kill: _PID_: No such process` とエラーが表示されます。
 
 [NOTE]
 .なぜ `/bin/kill` を使うんでしょう?
@@ -1172,12 +1182,12 @@ kbd:[Return] を押す _前_ に man:kill[1] を実行する引数を二重に
 FreeBSD は「シェル」と呼ばれるコマンドラインインタフェースを提供します。
 シェルは入力チャンネルからコマンドを受け取り、それらを実行します。
 大部分のシェルは、日々の作業、ファイル管理やファイル名の展開、コマンドライン編集、コマンドマクロ、環境変数といった組み込みの機能を持ってます。
-FreeBSD には `sh` (Bourne Shell) や `tcsh` (高機能 C-shell) が含まれています。
+FreeBSD には Bourne Shell (man:sh[1]) や 高機能 C-shell (man:tcsh[1]) が含まれています。
 また、これ以外にも `zsh` や `bash` などのシェルが FreeBSD Ports Collection から利用可能です。
 
 どのシェルを使うかは、まったく趣味の問題です。
-あなたが C のプログラマだったとすれば、 `tcsh` のような C 風のシェルの方が落ち着くかもしれません。
-Linux ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
+あなたが C のプログラマだったとすれば、man:tcsh[1] のような C 風のシェルの方が落ち着くかもしれません。
+Linux(R) ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
 それぞれのシェルは、 ユーザの好みの作業環境で利用できる (もしくはできない) 独自の機能を持っているということ、そして、どのシェルを使うことにするかを決めるのはyユーザ自身ということです。
 
 シェルの一般的な機能の一つに、ファイル名の補完があります。
@@ -1238,8 +1248,8 @@ Linux ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
 |===
 
 環境変数を設定する方法は、シェルごとに多少異なります。
-`tcsh` や `csh` では `setenv` を使います。
-`sh` や `bash` 等の Bourne シェルでは、`export` を使って現在の環境変数を設定します。
+man:tcsh[1] や man:csh[1] では `setenv` を使います。
+man:sh[1] や `bash` 等の Bourne シェルでは、`export` を使って現在の環境変数を設定します。
 以下の例では、`tcsh` シェルでデフォルトの `EDITOR` を [.filename]#/usr/local/bin/emacs# に設定します。
 
 [source,shell]
@@ -1261,8 +1271,8 @@ Linux ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
 その特殊文字はメタキャラクタと呼ばれます。
 もっとも一般的なメタキャラクタは `\*` で、これはファイル名に含まれる、あらゆる文字を表します。
 メタキャラクタはファイル名の展開に使われます。
-たとえば、`echo *` と入力すると `ls` と入力したのとほとんど同じ結果を得られます。
-これはシェルが `*` とマッチするすべてのファイルを受け取って `echo` はコマンドラインでそれらを表示するからです。
+たとえば、`echo *` と入力すると man:ls[1] と入力したのとほとんど同じ結果を得られます。
+これはシェルが `*` とマッチするすべてのファイルを受け取って man:echo[1] はコマンドラインでそれらを表示するからです。
 
 特殊文字をシェルに解釈させないようにするため、特殊文字の前にバックスラッシュ文字 (`\`) を置いてエスケープしてください。
 例えば `echo $TERM` は端末の設定を表示し、`echo \$TERM` は `$TERM` とそのまま表示します。
@@ -1271,7 +1281,7 @@ Linux ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
 === シェルの変更
 
 デフォルトのシェルを変更する一番簡単な方法は `chsh` を使うことです。
-このコマンドを実行すると、環境変数 `EDITOR` で示されたエディタ (デフォルトでは `vi` が設定されている) が立ち上がります。
+このコマンドを実行すると、環境変数 `EDITOR` で示されたエディタ (デフォルトでは man:vi[1] が設定されている) が立ち上がります。
 "Shell:" の行を変更するシェルの絶対パスに変更してください。
 
 代わりに `chsh -s` を使うと、エディタを起動せずにシェルを変更できます。
@@ -1285,7 +1295,7 @@ Linux ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
 [NOTE]
 ====
 使おうと思っているシェルは__必ず__[.filename]##/etc/shells## 中に書かれていなければなりません。
-シェルを FreeBSD の crossref:ports[ports,Ports Collection] からインストールしていたのであれば、自動的にこのファイルに追加されています。
+シェルを crossref:ports[ports,アプリケーションのインストール - packages と ports] で説明されている FreeBSD の Ports Collection からインストールしたのであれば、自動的にこのファイルに追加されています。
 もし書かれていなければ、以下のコマンドで、パスをシェルのパスに置き換えて使って追加してください。
 
 [source,shell]
@@ -1293,7 +1303,7 @@ Linux ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
 # echo "/usr/local/bin/bash" >> /etc/shells
 ....
 
-そして `chsh` を実行してください。
+そして man:chsh[1] を実行してください。
 ====
 
 [[editors]]
@@ -1303,12 +1313,12 @@ Linux ユーザであれば、`bash` を好まれるでしょう。
 そのため、テキストエディタの扱いに慣れると良いでしょう。
 FreeBSD には、基本システムの一部として二、三提供されるものと、Ports Collection から利用できる、たくさんのテキストエディタが用意されています。 
 
-学習が簡単なエディタは、 easy editor の略で ee と呼ばれるものです。
+学習が簡単なエディタは、 easy editor の略で man:ee[1] と呼ばれるものです。
 このエディタを立ち上げるには、`ee _filename_` と入力してください。
 ここで _filename_ は、 編集しようとしているファイルの名前です。
 一旦このコマンドの中に入れば、 エディタの機能を操作するコマンドはすべてディスプレイの上部に表示されています。
 キャレット `^` は kbd:[Ctrl] を意味するので、`^e` は kbd:[Ctrl+e] を押すという意味になります。
-ee を終了するには kbd:[Esc] を押し、そしてメインメニューから "leave editor" オプションを選択してください。
+man:ee[1] を終了するには kbd:[Esc] を押し、そしてメインメニューから "leave editor" オプションを選択してください。
 ファイルが更新されていたときは、エディタは変更をセーブするかどうかプロンプトを出します。
 
 FreeBSD には、ベースシステムの一部として man:vi[1] といったより強力なテキストエディタが用意されています。
@@ -1347,7 +1357,7 @@ FreeBSD システム上のほとんどすべてのプログラムには、基本
 ....
 
 ここで `コマンド名` のところには、知りたいコマンドの名前を入れます。
-たとえば `ls` コマンドについて知りたい場合には、次のように入力します。
+たとえば man:ls[1] について知りたい場合には、次のように入力します。
 
 [source,shell]
 ....
@@ -1367,19 +1377,19 @@ FreeBSD システム上のほとんどすべてのプログラムには、基本
 . カーネル開発者のための情報
 
 時折、 同じトピックがオンラインマニュアルの複数のセクションに記載されている場合があります。
-たとえば、`chmod` ユーザコマンドと `chmod()` システムコールの場合がそれに該当します。
-`man` にセクション番号を与えることで、 表示したいセクションを指定できます。
+たとえば、man:chmod[1] ユーザコマンドと `chmod()` システムコールの場合がそれに該当します。
+man:man[1] にセクション番号を与えることで、 表示したいセクションを指定できます。
 
 [source,shell]
 ....
 % man 1 chmod
 ....
 
-上のようにすれば、ユーザコマンド `chmod` のマニュアルページが表示されます。
+上のようにすれば、ユーザコマンド man:chmod[1] のマニュアルページが表示されます。
 オンラインマニュアルの特定セクションへの参照は、慣習的に書かれている文書で括弧の中に示されます。
-すなわち、man:chmod[1] は `chmod` ユーザコマンドを、man:chmod[2] はシステムコールの方を示しています。
+すなわち、man:chmod[1] はユーザコマンドを、man:chmod[2] はシステムコールの方を示しています。
 
-もしコマンドの名前を思い出せない場合には、
+コマンドの名前を知らない場合には、
 `man -k` を使ってコマンド解説 (description) の文章からキーワードを検索してください。
 
 [source,shell]