git: ca0e2f3a8f - main - ja/handbook: Upadate basic chapter

From: Ryusuke SUZUKI <ryusuke_at_FreeBSD.org>
Date: Mon, 10 Oct 2022 03:04:36 UTC
The branch main has been updated by ryusuke:

URL: https://cgit.FreeBSD.org/doc/commit/?id=ca0e2f3a8fc4bff3cfe18fd47a76862256927050

commit ca0e2f3a8fc4bff3cfe18fd47a76862256927050
Author:     Ryusuke SUZUKI <ryusuke@FreeBSD.org>
AuthorDate: 2022-10-10 03:04:00 +0000
Commit:     Ryusuke SUZUKI <ryusuke@FreeBSD.org>
CommitDate: 2022-10-10 03:04:00 +0000

    ja/handbook: Upadate basic chapter
    
    5eaea3cdf8 -> 209f940bf0
---
 .../content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc   | 74 ++++++++++++----------
 1 file changed, 42 insertions(+), 32 deletions(-)

diff --git a/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc b/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc
index ebeb4837f5..c3a2cf3c56 100644
--- a/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc
+++ b/documentation/content/ja/books/handbook/basics/_index.adoc
@@ -311,9 +311,13 @@ Password:
 [[users-modifying]]
 === アカウント情報の管理
 
-FreeBSD には、 ユーザアカウントを操作するのにさまざまなコマンドが用意されています。 もっとも一般的なコマンドを以下に示し、 それに続いて詳しい使用例を示します。
+FreeBSD は、ユーザアカウントを操作するためにさまざまなコマンドを用意しています。
+もっとも一般的なコマンドが <<users-modifying-utilities>> にまとめられています。
+その後で、各コマンドについて詳しい使用例を示します。
+各ユーティリティの詳細や使用例についてはマニュアルページを参照してください。
 
-[.informaltable]
+[[users-modifying-utilities]]
+.ユーザアカウントを管理するためのユーティティ
 [cols="1,1", frame="none", options="header"]
 |===
 | コマンド
@@ -329,7 +333,7 @@ FreeBSD には、 ユーザアカウントを操作するのにさまざまな
 |ユーザデータベースの情報を変更するための柔軟なツール
 
 |man:passwd[1]
-|ユーザのパスワードを変更する簡単なコマンドラインツール
+|ユーザのパスワードを変更するコマンドラインツール
 
 |man:pw[8]
 |ユーザアカウントのあらゆる箇所を変更する強力で柔軟なツール
@@ -338,8 +342,18 @@ FreeBSD には、 ユーザアカウントを操作するのにさまざまな
 [[users-adduser]]
 ==== `adduser`
 
-man:adduser[8] は、 新しいユーザを登録するためのシンプルなプログラムです。 ユーザを追加すると、 このプログラムは、[.filename]#/etc/passwd# と [.filename]#/etc/group# を自動的に更新します。 また、新規ユーザのホームディレクトリを作成し、 [.filename]#/usr/shared/skel# から、デフォルトで使用される設定ファイルをコピーします。 また、新しく作成されたユーザに対して、 ウェルカムメッセージをメールで送信することも可能です。
+新しいユーザの登録に推奨されるプログラムは man:adduser[8] です。
+ユーザを追加すると、このプログラムは、[.filename]#/etc/passwd# と [.filename]#/etc/group# を自動的に更新します。
+また、新規ユーザのホームディレクトリを作成し、 [.filename]#/usr/shared/skel# から、デフォルトで使用される設定ファイルをコピーします。
+また、新しく作成されたユーザに対して、ウェルカムメッセージをメールで送信することも可能です。
+このユーティリティは、スーパーユーザ権限で実行する必要があります。
+
+man:adduser[8] は、新しいユーザアカウントを対話的に段階的に作成するユーティリティです。
+<<users-modifying-adduser>> で示されているように、必要な情報を入力するか、括弧内に示されているデフォルトの値を kbd:[Return] を押して承認してください。
+この例では、ユーザは man:su[1] によってスーパユーザ権限を取得することが可能となる `wheel` グループに所属します。
+操作が終了すると、ユーティリティは別のユーザを追加するか、終了するかを尋ねてきます。
 
+[[users-modifying-adduser]]
 .FreeBSD におけるユーザの追加
 [example]
 ====
@@ -388,7 +402,8 @@ Goodbye!
 [[users-rmuser]]
 ==== `rmuser`
 
-システムから完全にユーザを削除するには、 man:rmuser[8] を使います。 このコマンドは、次の手順を実行します。
+システムから完全にユーザを削除するには、スーパーユーザ権限で man:rmuser[8] を実行してください。
+このコマンドは、次の手順を実行します。
 
 [.procedure]
 ====
@@ -396,15 +411,12 @@ Goodbye!
 . 指定されたユーザの man:at[1] ジョブをすべて削除。
 . 指定されたユーザが所有するすべてのプロセスを強制終了。
 . ローカルパスワードファイルから、 指定されたユーザのエントリを削除。
-. 指定されたユーザのホームディレクトリを削除 (ディレクトリの所有者が指定されたユーザのものだった場合)。
+. (選択した場合は) 指定されたユーザのホームディレクトリを削除 (ディレクトリの所有者が指定されたユーザのものだった場合)。
 . [.filename]#/var/mail# から、指定されたユーザの到着メールファイルを削除。
 . [.filename]#/tmp# のような一時ファイル保存領域から、 指定されたユーザの所有するファイルを削除。
 . そして最後に、 [.filename]#/etc/group# にある すべてのグループから、指定されたユーザを削除します。
-+
-[NOTE]
-======
-指定されたユーザと同じ名前のグループで、 そのユーザが削除されると空のグループとなる場合は、 そのグループ自体が削除されます。 これは man:adduser[8] によってユーザごとに作成される、 ユニークなグループに対応するものです。
-======
+指定されたユーザと同じ名前のグループで、そのユーザが削除されると空のグループとなる場合は、そのグループ自体が削除されます。
+これは man:adduser[8] によってユーザごとに作成される、ユニークなグループに対応するものです。
 ====
 
 スーパユーザアカウントの削除に man:rmuser[8] を利用することはできません。 スーパユーザアカウントの削除はほとんどすべての場合、 大規模なシステムの破壊を意味するからです。
@@ -422,12 +434,7 @@ Matching password entry:
 jru:*:1001:1001::0:0:J. Random User:/home/jru:/usr/local/bin/zsh
 Is this the entry you wish to remove? y
 Remove user's home directory (/home/jru)? y
-Updating password file, updating databases, done.
-Updating group file: trusted (removing group jru -- personal group is empty) done.
-Removing user's incoming mail file /var/mail/jru: done.
-Removing files belonging to jru from /tmp: done.
-Removing files belonging to jru from /var/tmp: done.
-Removing files belonging to jru from /var/tmp/vi.recover: done.
+Removing user (jru): mailspool home passwd.
 #
 ....
 
@@ -436,18 +443,22 @@ Removing files belonging to jru from /var/tmp/vi.recover: done.
 [[users-chpass]]
 ==== `chpass`
 
-man:chpass[1] を用いて、 パスワード、シェル、その他の個人情報といった、 ユーザデータベース情報を変更できます。
-
-スーパユーザ権限に限り、 man:chpass[1] を用い、 他のユーザの情報やパスワードを変更できます。
+すべてのユーザは、man:chpass[1] を用いてデフォルトシェルやユーザアカウントに関連した個人情報を変更できます。
+スーパユーザ権限に限り、このユーティリティを用いて他のユーザのアカウント情報も変更できます。
 
 ユーザ名の他にオプションを指定しないと、 man:chpass[1] はユーザ情報を編集するエディタを表示します。 ユーザがエディタを終了すると、 ユーザデータベースが新しい情報に更新されます。
 
 [NOTE]
 ====
-スーパユーザでない場合は、 エディタを抜けた後にパスワードを聞かれます。
+スーパユーザ権限以外でこのユーティリティを実行した場合は、 エディタを抜けた後にユーザのパスワードを聞かれます。
 ====
 
-.スーパユーザによる対話的な `chpass`
+<<users-modifying-chpass-su>> では、スーパーユーザは `chpass jru` と入力し、このユーザに対して変更可能なフィールドが表示されています。
+`jru` がこのコマンドを実効すると、最後の 6 フィールドのみが表示され編集が可能です。
+この場合については、<<users-modifying-chpass-ru>> で示されています。
+
+[[users-modifying-chpass-su]]
+.スーパユーザによる `chpass` の使用
 [example]
 ====
 
@@ -472,9 +483,8 @@ Other information:
 
 ====
 
-ユーザは、この情報の限られた部分のみ変更が可能です。 また、変更できるのはそのユーザ自身のアカウント情報のみです。 
-
-.通常のユーザによる対話的な `chpass`
+[[users-modifying-chpass-ru]]
+.通常のユーザによる `chpass` の使用
 [example]
 ====
 
@@ -493,18 +503,14 @@ Other information:
 
 [NOTE]
 ====
-man:chfn[1] および man:chsh[1] はいずれも、 man:chpass[1] へのリンクです。 また、man:ypchpass[1], man:ypchfn[1] および man:ypchsh[1] も同様です。 NIS のサポートは自動的に行なわれますので、 コマンドの先頭に `yp` をつける必要はありません。 NIS の設定については、  で説明されています。
+man:chfn[1] および man:chsh[1] はいずれも、 man:chpass[1] へのリンクです。また、man:ypchpass[1], man:ypchfn[1] および man:ypchsh[1] も同様です。 NIS のサポートは自動的に行なわれますので、 コマンドの先頭に `yp` をつける必要はありません。 NIS の設定については、  で説明されています。
 ====
 
 [[users-passwd]]
 ==== `passwd`
 
-man:passwd[1] は、 ユーザが自分のパスワードを変更する通常の方法です。 スーパユーザ権限では、 他のユーザのパスワードを変更するのに使われます。
-
-[NOTE]
-====
-誤って、または不正なパスワードの変更を避けるため、 新しいパスワードを設定する前に、 もとのパスワードを入力しなければなりません。 スーパーユーザの権限でユーザのパスワードを変更する際には、 もとのパスワードを入力する必要はありません。
-====
+いかなるユーザも man:passwd[1] を使って簡単に自身のパスワードを変更できます。
+誤って、または不正なパスワードの変更を避けるため、新しいパスワードを設定する前に、もとのパスワードの入力が求められます。
 
 .自分のパスワードの変更
 [example]
@@ -523,6 +529,10 @@ passwd: done
 
 ====
 
+スーパーユーザは、man:passwd[1] をユーザ名を指定して実行することにより、いかなるユーザのパスワードを変更できます。
+スーパーユーザの権限でこのユーティリティを実行する際には、もとのパスワードを入力する必要はありません。
+そのため、ユーザが元のパスワードを忘れてしまっても、パスワードを変更できます。
+
 .スーパーユーザ権限での他のユーザのパスワード変更
 [example]
 ====